【心のブレーキを外す】 為末大 著 – を読んで
【心のブレーキを外す】 為末大 著 – 心にかかった暗示が取り去られた時人間は限界を超える – を読んで
為末 大さんの執筆された本は、以前に「諦める力」を読んで、生きて行く上で考え方が多彩にあり、常識としていた考え方にとらわれない “選択肢” がたくさん存在する事を教えて頂きました。
その上で、次の執筆作品にも触れてみたいという “探求心” が「心のブレーキを外す」というタイトルに引き寄せられました。
「心のブレーキを外す」‥と聞いて、先入観だけで見ると “挑戦すること” がテーマだろうと思いました。その考えは、間違いではありませんでしたが、本当のテーマは遠からず、近からず。
「限界の檻から抜け出す」
何か物事を成し遂げていく上で、限界を感じた事はあると思います。多数の大人は「仕事に対して限界を感じる」場面が非常に多い様に思います。為末さんも、仕事=陸上選手 として、限界を感じる場面が多々あったことは想像するに容易な事。
スポーツ選手のスポーツに向き合う考え方も、社会人として仕事に向き合う考え方、もっと大きく言うと、人が大人になり生きて行くときに出てくる問題に対しての向き合い方も、それぞれ良くも悪くも似ている。
その上で、社会人として仕事など困難に向き合った時に感じる「限界」をどういう方向から見つめられるのか。この方向から「限界」を見てどう対処すればよいのか。といったヒントが詰まった作品です。
為末さんの 「限界の檻から抜け出す」 は、陸上選手として、その世界で考えうる様々な面から、「限界」に対して多角的に分析をされています。そしてチャレンジし切磋琢磨していくこと、その方法に対処する柔らかでしなやかな考え方が、とても心に入り込む感じで書かれています。
目次 – 心のブレーキを外す –
- 序章:うまくいかないのは、能力のせいじゃない
- あなたにはまだ「伸びしろ」がある
- 第1章:考え方を変えるだけで結果は変わる
- 「大きな夢」よりも大切なこと
- 目標はどんどん変えてもいい
- 努力が続かないのは、意思が弱いからではない
- 「プロセスを楽しめる人」は強い
- 「才能」がなくても、「人生」は勝てる
- なぜ、「常識」に縛られてしまうのか?
- 「自分の役割」を演じるのをやめてみる
- 「やりたいこと」に軸足を置く
- 「自分らしさ」にこだわりすぎない
- 第2章:「自分にはできる」と信じていないのは自分だけ
- まずは「思い込み」を見極める
- 憧れの人を目指す功罪
- 「再現できること」が本当の実力
- モチベーションは”わがままな人”ほど続く
- 成長につながる「アドバイスとの付き合い方」
- 事前準備は、しない方がいいときもある
- 「無知」を味方に
- 「手に入れたもの」に執着しすぎない
- 「うらやましい」と声に出してみる
- 第3章:自分の見えない檻から脱出する
- 根性が通用する世界、しない世界
- 反復練習の落とし穴
- 「行動」を変えて、「思い込み」を壊す
- 他人の無茶ぶりに、100%「イエス」という
- となりの世界に勝てるフィールドがある
- 「向いていないのではなく、慣れていないだけ」
- 失敗の分析はしすぎない
- 手放す、あきらめる、切り離す
- 「小さな恥」をかいて、次のステップへ
- 第4章:「限界の正体」を知り、自分の可能性を拓く
- アスリートは無意識を利用する
- 「自信があるフリ」に脳はダマされる
- 感情をコントロールしたければ、環境をコントロールせよ
- 「信じる」ことは実はむずかしい
- 意識をズラせば、コンプレックスは消える
- 挫折は人生最大のチャンス
- おわりに