薬の9割はやめられる【松田史彦著】日本初「薬やめる科」の医師の本
薬の9割はやめられる 松田史彦 (まつだ ふみひこ) 著
2018年4月24日初版第1刷発行
236ページ
薬の9割はやめられる を読んで‥
2020年5月25日に「薬の9割はやめられる」を読み終わりました( ´∀` )。
この系統の本の注意点として、掲載情報を鵜呑みし、傾倒しすぎても駄目。読み手として、情報の取捨選択が必ず必要です。
とは言え、私達(患者)は、知識と割り切って読書する事で、今の医学(精神医学)の不確かな情報、不確かな投薬の進め方から、本当は病気ではないのに、病気にされてしまっている現実も考えなければと思います。
松田史彦医師は、基本原則に「 #病は気から 」を置き、薬の使い方に警鐘を鳴らす活動をされ、その一環の本が「薬の9割はやめられる」です。自ら熊本に「松田医院 和漢堂」医院を開業し「薬やめる科」を創設。体と心の病気に、必要な薬 + 代替医療で完治をする事に重きを置いて活動されています。
「薬の9割はやめられる」を読んで印象的な事は、体の免疫システムは、立派であると言う事です。
必ずしも体や心の病気に対して、薬に頼るのではなく、東洋医学、自然治癒力を大切にし、健康を取り戻す事、また、本来私達(患者)が忘れていた健康の常識は、実は常識ではなく、「数値化した結果の害」と言う事も、改めて理解できました。
そのほか、「薬の9割はやめられる」の中で紹介されていた「代替医療」についても、非常に興味深いものだと感じています。
私の考えとして「代替療法」は、「一種の宗教的要素」という捉え方でした。しかし、よく読んでいくと「なるほど」「理にかなっている」と思うようになり、一部ですが生活の改善に生かす取り組みを行い始めました。
「薬の9割はやめられる」を読んで、私達(患者、特に精神疾患の患者)の間違えた考え方として「薬こそが宗教の教祖みたいなもの」という事が心の中にあるのかも知れません。(すべての薬が‥と言う事ではなく…)薬を飲まないと悪くなるよ、という植え付け的な事を医師から言われると、誰でも服用します。
しかし、多少の事で安易に服用する事で、体に薬物の依存性や悪影響を及ぼしているのも事実。これを考えると、無理せずで良いので、減薬・断薬に踏み切る後押しをしてくれている本だと思いました。
また松田医師は、薬の断薬についても、恐怖で語らず優しく、セルフケアでできる等、患者側にたって物事の説明に終始されていると感じています。
この「薬の9割はやめられる」松田史彦医師の本に出合って良かったと感じています。
・2020年6月17日追記
ウォーキング、食事、栄養面を改善した結果、2~3キロですが平均して痩せる効果を確認。体重が落ちました。また、断薬面では、カウンセリングの効果もあり、順調に減薬が進んでいます。
松田史彦医師の提唱の「薬やめる科」養生訓
「薬やめる科」養生訓
- 薬は毒と心得よ
- 薬(毒)が必要な事もある。上手く使うべし
- 薬が病気をつくる事もある。恐れずやめてみるべし
- 薬に使われるな。薬をうまく使え
- 医者は単なる助言者。与えられた情報を鵜呑みにせぬこと
- 心と体の毒を出し、自らの治癒力を信じるべし
- 心の毒は自らの心の言葉で作られる
- 健康は体の栄養と心の栄養でつくられる
- 「病は気から」を肝に銘ずるべし
薬の9割はやめられる 松田史彦 (まつだ ふみひこ) 著 の内容紹介
目次
はじめに – 薬と体調の悪化、負の連鎖に歯止めを!
- 第一章、薬が病気をつくる – 薬を飲む前に知っておきたい事
- その薬、本当に必要?
- 高血圧は基準値がつくった病気?
- 高血圧は病気なのか
- 血糖値もやや高めで問題ない
- コレステロールも中性脂肪も高めでよい
- うつ病患者が急増しているワケ
- 精神医学はこの60年で300種類以上の病気をつくりだした
- 投薬の数が増えれば、副作用の起こる可能性は必然的に高くなる
- 第二章、その薬はいますぐやめられる – 薬の副作用こそが問題
- 抗生物質はここぞというときの切り札
- 多くの方はコレステロール薬をやめても大丈夫
- 骨粗鬆症の薬は骨自体をもろくする恐れアリ
- 消化器系疾患の薬は原則、長期服用しない
- 解熱鎮痛剤を飲むと、病気の治りが遅くなる
- 鼻炎の治療はちょうを元気にすること
- 抗がん剤はガンに無力どころか、発がん作用がある
- 市販薬との上手なつき合い方
- 第三章、減薬から断薬へ – 一生飲み続けなければいけない薬はほとんどない
- ”降圧剤依存症”になってはいないか
- ”ステロイドの魔法”は長くは続かない
- 糖尿病の薬の多くは、糖質を控えた瞬間から減薬できる
- 睡眠薬を気軽に飲むな
- 発達障害の子どもに向精神薬などトンデモナイ!
- 向精神薬の断薬の基本
- 第四章、薬に頼らない「薬やめる科」の挑戦 – 代替医療を組み合わせて体調改善
- 死亡原因の”隠れた1位”は医療が原因!?
- 治療の極意は「毒を入れずに毒を出す」こと
- ポイント1:腸内フローラの改善
- ポイント2:扁桃、上咽頭、副鼻腔、口内環境の改善
- ポイント3:栄養状態の改善
- ポイント4:骨格、筋肉の状態の改善
- ポイント5:化学物質、有害金属などのデトックス
- ポイント6:電磁波・静電気への対応
- ポイント7:微生物感染への対応
- ポイント8:体温の維持と免疫力の向上
- ポイント9:心や意識の状態の改善
- 代替療法のあれこれ
- 【漢方薬】
- 【鍼灸】
- 【矢追インパクト療法】
- 【B-spot療法】
- 【三井温熱療法】
- 【栄養療法】
- 【音楽心理療法(プラトニック・カウンセリング)】
- 【腸心セラピー】
- 【アクセス・バーズ】
- 【気功、エネルギー療法】
- 【なみのりふね】
- 第五章:自分でできる「薬やめる科」 – 薬いらずの気持ちのいい暮らし方
- 健康診断は受けなくてもよい
- ワクチンは、打つ権利はあるが義務はない
- ”健康オタク”に健康な人はいない
- セルフケアで一番大事なのは「楽しく続ける」こと
- 食事療法(少食療法+糖質制限+食べ順ダイエット)/鼻うがいとあいうべ体操で鼻すっきり/電磁波の発生源から離れる/部屋の換気を良くする/半身浴+靴下の重ね履きで冷え取り/20~30分程度のウォーキングを生活に取り入れる/みずぽっと体操で肩こり知らず/頭皮マッサージで血行促進/本を読んで心を癒す(ブックセラピー)/お母さんと赤ちゃんのセルフケア
- 薬に頼る心
- 「病は気から」のメカニズム
- エピローグ – 医療の今後にに向けて、7つの提言
- おわりに – 病院はパワースポットであるべきだ