パニック障害の治療 – 薬物療法とは?

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薬物療法の意味

パニック障害の症状の軽減

まず、第一に現状の解決。つまりパニック発作を少しでも早く、軽減していく事です。
パニック発作を長期化させると、発作の時間、場所、感覚などが、恐怖として心に刻まれていきます。その傷が「フラッシュバック」として、さらにストレスとなり、症状を深刻化させます。

ストレスをかけた体を休める

パニック発作を起こすまで、体には思いのほか強いストレスがかかっていたと思われます。そのストレスを、一時的に向精神薬によって鎮静化し、強制的に体を休める事を重要視して服用します。
その為、肉体的、思考的パフォーマンスは、格段に低下し思うように体に力が入らない事もあります。お仕事は、休職し傷病手当の受給される(可能な限りの短時間労働も考慮)か、生活保護も視野に、退職前に、お住いの自治体の生活保護窓口、生活相談課窓口に相談し、退職も含めた形をとる事をおすすめします。

治療に必要な向精神薬

向精神薬について

向精神薬は、最初は2から3種類程度(症状により多くなる場合もある)から開始。
その後、症状によって投薬量を調整し、パニック発作が起こりにくい安定した状態まで、薬の力でもっていきます。
注意しなければならない事は、患者側も処方された向精神薬について、説明を聞いておいて欲しい、と言う事です。向精神薬は、精神を安定させる目的のお薬です。ですが、副作用も当然あり、処方通り服用しても副作用出現の可能性もあります(個体差による副作用)。
主治医、薬剤師と連絡を密に服用し、異変があれば報告し中止、変更していきます。
自己判断での、減薬、断薬は絶対やめましょう。確実に向精神薬の副作用(離脱作用)によって同等程度の悪化、もしくは更に悪化してしまいます。減薬、断薬は、心の安定が図られれば、自ずと次のステップとして出てきます。
また、処方に当たって、たばこ、アルコールが大きく関係してきます。もともと、たばこはニコチン、アルコール度数の強い物、飲酒量で、依存症を引き起こします。向精神薬を服用する際、たばこ、アルコールは、今現在報告されている副作用以外の違った副作用をもたらし、治療期間を長引かせる原因となります。必ず主治医の処方、薬剤師のアドバイスを聞き、正しく服用します。

向精神薬の副作用

向精神薬は、昨今メディア等でその危険性を指摘した記事が多くあります。しかし、向精神薬(睡眠薬も含む)を使わず治療をしている精神科、心療内科は、私が調べた限り存在しません。メディアの記事に踊らされず、正しく恐れ、正しく服用する事で、治療効果を最大限発揮させ、病状を安定、回復へ導かせ、早期に薬剤からの離脱をはかっていきます。

向精神薬のいらない新しい日常生活へ

病気を経験する事で、日常生活のどこに一番ストレスがかかるか、見えてくるものです。私も治療に時間はかかりましたが、日常生活でストレスのかかる事が多く見えてきています。できるだけ早い段階でそれを軽減、排除し、向精神薬(睡眠薬)に頼らない、新しい日常を作り上げていきましょう。

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